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今年の世界成長率、新型ウイルスで0.1─0.4%押し下げも=ADB

上海の街並み
3月6日、アジア開発銀行(ADB)は6日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今年のアジア途上国と世界の経済成長率が押し下げられるとの見通しを示した。写真は上海で2月撮影(2020年 ロイター/Aly Song)

[マニラ 6日 ロイター] – アジア開発銀行(ADB)は6日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今年のアジア途上国と世界の経済成長率が押し下げられるとの見通しを示した。

ADBは最良シナリオと最悪シナリオを提示。世界経済への損失は770億─3470億ドルに達し、世界の国内総生産(GDP)伸び率が0.1─0.4%押し下げられる可能性があると予想した。

中国の経済成長率は0.3─1.7%、中国を除くアジア途上国は0.2─0.5%程度、それぞれ押し下げられる可能性があるとした。

ADBは、新型ウイルスの拡大で内需が急減するほか、観光業や出張、貿易、生産にも甚大な影響が及び、供給も混乱すると指摘した。

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事も4日、新型ウイルスの感染拡大により、2020年の世界経済の成長率は19年を割り込み、2008─09年の金融危機以降で最も低い水準になる可能性があるとの見方を示している。