[東京 7日 ロイター] – 三越伊勢丹ホールディングスは7日、消費増税の反動減と台風による一部店舗の休業により、下期に計190億円の売上高下押し要因になることを明らかにした。これに対し、年末年始に追加施策を打つことで、40億円の増収効果を見込んでいる。
杉江俊彦社長は会見で、10月1日から実施された消費増税前の駆け込み需要とその反動減について「売上高の20%強の駆け込みがあり、想定よりも少し多かった。その分、反動減も少し多いとみている」と述べた。
前回増税時は、翌月の売上高が10%減、その翌月は5%減、翌々月は3%減という過程をたどったとし「今回もそれに近い動きとみている。10月は厳しかったが、11月は前回同様の推移。景気状況がよければ、12月、1月ぐらいからは元に戻る」との期待を示した。
消費増税後の反動減が想定より膨らみそうなことや、台風による影響が発生したものの、追加施策によってカバーし、2020年3月期の連結売上高は1兆1900億円(前年比0.6%減)、営業利益300億円(同2.6%増)の期初計画を据え置いた。
リフィニティブが集計したアナリスト8人の営業利益の予測平均値は290億円。