[東京 23日 ロイター] – 日本百貨店協会が23日発表した6月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比0.9%減の4789億円と、3か月連続マイナスになった。
6月は、中旬以降雨が多く梅雨寒が続いたうえ、台風の襲来など悪天候にたたられて客足が遠のいた。このため、主力の夏物商材が苦戦したほか、クリアランスセールも盛り上がりを欠いた。
円高基調のなかで、訪日外国人向け売り上げは0.6%増と前年水準を確保した。客数は1.4%減となったが、購買単価が2.1%増加して売上高を押し上げた。
商品別では、ラグジュアリーブランドの好調で、身の回り品が0.6%増と3か月ぶりにプラス転換した。雑貨も引き続き売り上げを伸ばした。化粧品に加え、8.9%増となった宝飾、時計、美術などの高額品がけん引した。
衣料品は、天候に恵まれなかったことで盛夏物が振るわずマイナス基調で推移した。主力の婦人服・洋品が苦戦した。
一方、中元商戦は、WEB受注が2桁増の店舗もあり堅調な滑り出しを見せている。
調査対象の百貨店は78社・215店舗。東京地区は前年比1.3%減と、3カ月連続マイナスとなった。