メニュー

週刊コンビニエンスストアニュース 7月の営業概況、ローソンの既存店売上高が5.5%増と好調

7月の既存店の売上高は、ローソン(東京都)が対前年同月比5.5%増となったほか、ファミリーマート(東京都)が同4.2%増、スリーエフ(神奈川県)が同4.2%増と健闘した。セブンイレブン・ジャパン(東京都 以下、セブンイレブン)は0.0%、ミニストップ(千葉県)は同2.4%減と伸び悩んだ。客数のトップはローソンの同1.6%増で、セブンイレブンとミニストップは前年割れとなった。客単価は、ファミリーマートの同4.0%増を筆頭に、全社が前年を上回った。(812日~18日までのニュースをまとめました。)

<ファミリーマート>

 カード・チケットの影響を除いた既存店日商は対前年同月比3.4%増となり、47カ月連続で前年超えを達成。また、日商、客数、客単価の主要3指標すべてが前年を上回り、好調に推移した。中食カテゴリーでは、おむすび・カウンターファストフード(FF)を中心に好調で、おむすびは「ファミマでうまアロハ~♪おいしいハワイを食べつくせ!」キャンペーンが販売を牽引。カウンターFFでは、対象コーラと対象チキンのセット割などの販促策が奏功したほか、有名菓子メーカーのロングセラー商品とコラボしたフラッペも売上増に貢献した。

<ローソン>

 国内事業(ローソン、ナチュラルローソン)の実績は、チケット・ギフトカードなどを除く既存店売上が同5.5%増、平均客数が同1.6%増、平均客単価が同3.8%増と好調だった。米飯は、新商品「3つ星ローソン プレミアムおにぎり」各種や、リニューアルした新ふんわり製法の手巻おにぎり各種の販売が好調だったことに加え、アプリ会員限定施策が奏功し、弁当・寿司の売上が伸長した。ファストフードは、新商品「まんまる鶏」の販売が好調で、Pontaパス会員限定施策により、マチカフェコーヒーも売上が増加。デザートは、「ごろっとした1/2個分桃のタルト」などの販売が好調だった。また、タバコの販売も既存店売上を0.5%程度押し上げた。

<ミニストップ>

 コンビニエンスストア(CVS)商品では、国産もち麦を配合した「梅こんぶ」、「スパイシーカレーピラフ」などのおにぎり4品のリニューアル実施で販売が好調。単品寿司は、「手巻寿司 納豆巻具材30%増量」企画、「対象のおにぎり・寿司全品いずれか1個買うと本体価格20円引きレシートクーポンが必ずもらえる!」企画の実施で、対前年同月比でプラスに転じた。冷凍食品やソフトドリンクも売上を伸ばした。店内加工FF商品では、「のびーるチーズハットグ」の販売が好調で、店内加工スイーツは「北海道ミルクソフト」や「シャインマスカットソフト」が引き続き好調に推移した。

<ポプラ>

 既存店日商は40カ月連続で前年超えを達成。夏場に売上の最盛期を迎えるおむすびは、50ポイント還元販促の効果もあり、大幅に売上が伸長。ポプ弁は2ケタ伸長となり、好調を維持。また、ホットコーヒー(S)の価格を120円(以下、税込)に据え置いている「彩家カフェ」は、大きく売上を伸ばした。

<スリーエフ>

 米飯類、ファストフード、デザート、ベーカリーなどが売上を牽引した。また、焼き鳥100円セールや、722日に発売したスリーエフ時代の人気商品「くいチキン棒」が好評となり、売上増に貢献した。

全店売上高

既存店

売上高

客数

客単価

セブンイレブン・ジャパン

1.1%

0.0%

1.5

1.5%

ファミリーマート

3.2%

4.2%

0.2%

4.0%

ローソン

5.3%

5.5%

1.6%

3.8%

ミニストップ

3.8

2.4

3.4

1.1%

ポプラ

6.7

3.8%

0.0%

3.8%

スリーエフ

4.9%

4.2%

0.7%

3.4%

*対前年同月増減率

 

セブンイレブン・ジャパン
顧客エンゲージメント強化ねらい組織を変更

 セブンイレブンは91日付で、コミュニケーション本部、新規事業推進室、デジタル・データ戦略室、リテールデザイン部を新設する。

<コミュニケーション本部>

 社長直下に設置したコミュニケーション戦略室を「コミュニケーション本部」に昇格させ、コミュニケーション本部に「コミュニケーション企画部」「デジタル・コミュニケーション部」「広報部」を新設。社内外のあらゆる情報を一元的に集約し、効果的なコミュニケーション体制を構築する。また、多様なチャネルを通じた双方向コミュニケーションにより、顧客や加盟店、社員との信頼関係を強化する。

<新規事業推進室>

 企画本部下のみらい事業創造部を昇格させ、管理本部下の「新規事業推進室」とする。新規事業推進室に「新規事業企画部」「ヘルスケア推進部」を新設。また、マーケティング本部下の「リテールメディア推進部」を新規事業推進室に移管。これまで蓄積してきたデータなどをマーケティングや商品開発をはじめとした業務や、リテールメディア事業の強化に活用し、デジタル戦略を推進する。

<デジタル・データ戦略室>

 データドリブン経営を推進するため、データの利活用を促進する。

<リテールデザイン部>

 既存事業における最適なバリューチェーン構築をめざし、セブンイレブンの“未来のあるべき姿”を描き、それに向けた改革を進める。

ファミリーマート
障がいのあるアーティストの作品を全国発売

 ファミリーマートは、アートコネクトしずおか(静岡県)でアート活動をしている障害のある人たちが描いた作品を、店内に設置しているマルチコピー機のサービス「ファミマプリント」でブロマイド、シール紙として、作品全28種を全国で発売する。販売期間は822日から1030日までで、売上の一部は作者に還元する。また、静岡県の3店舗「大渕久保町店」(静岡県富士市)、「藤枝田中店」(静岡県藤枝市)、「浜松和地町西店」(静岡県浜松市)では、イートインスペースを利用して作品を展示するアート展「ファミマギャラリー」を開催する。

夏に飲みたいフレーバーのフラッペを発売

 819日から「パインオレンジフラッペ」(360円)を全国(沖縄県を除く)で発売する。「パインオレンジフラッペ」は、2024年の消費者調査で、夏に飲みたいフレーバーの上位にランクインし、商品化したフラッペで、底面にはゴロッとしたパイン果汁入りのソースを使用し、オレンジ果汁とパイン果汁の2つの果汁をブレンド。かき氷の上部分にはバレンシアオレンジの果肉をトッピングした。毎週金曜日の「フラッペデー」では、100円引きも実施する。

ローソン
人気洋菓子ブランド「シーキューブ」と初のコラボ

 ローソンは819日から全国の店舗で、ティラミスで人気の洋菓子ブランド「シーキューブ」とコラボレーションした商品を発売する。今回のコラボレーションでは、幅広い年代に親しまれている定番スイーツ「ティラミス」を、新たな形や食感で楽しんでもらうため、「どらもっち」「クレープ」「クッキーシュー」「コーヒーゼリー」の4商品をティラミス風にアレンジした。

ミニストップ
カルビーとのコラボレーション第3弾を実施

 ミニストップは、北海道産ジャガイモを使用したフライドポテト「北海道ウェーブポテト」と、カルビーの人気スナック菓子「ポテトチップスコンソメWパンチ」がコラボレーションした、濃厚なコンソメの風味がクセになる「北海道ウェーブポテト コンソメWパンチ」(348円)を、数量限定で815日から発売した。

モバイルバージョンを終了