国内のショッピングセンター(SC)開発に急ブレーキがかかっている。2025年の新規開設数は統計が残る1970年以降、史上最低の水準となる見通しだ。国内の大型商業施設が飽和に近づいていることに加え、資材価格や建築コストの高騰により開発を先延ばしにする動きがあったのも一因とみられる。開業予定数が減少した分、大手デベロッパーによる開発が目立っている。
国内SCは飽和状態、出店余地も減少
日本ショッピングセンター協会(東京都/清野智会長)の調べによると、25年に新規開業が予定されているSCは16施設で、前年に開業した施設数の半分以下に落ち込む可能性がある。これは同協会が73年に設立されて以降はもちろん、データが残る70年からの新設実績を含めても最低数になる。
背景にあるのは、国内SCが
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