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NBゼロをめざす?意識する企業は?取引先が赤裸々に語るロピアの強さと実態とは

毎年2ケタの成長を重ね、今や売上高4000億円を超える巨大企業体に成長したロピア。事業規模が拡大していく中で、取引先との関係に変化はあるのだろうか。本特集では、同社と取引のあるメーカーの社員2人(斎藤さん、松尾さん:仮名)に協力してもらい座談会を開催。取引先としての視点で、ロピアの強みについて語ってもらった。

店舗数拡大でPB重視にシフト?

──取引先としてのロピアに対する印象はいかがですか。

斎藤さん 「成長著しい企業」というイメージです。とくに特徴的なのは「お肉のお店」だということ。通常のスーパーマーケットでは精肉部門の売上高構成比は10~15%程度ですが、ロピアは25%ほどあると聞いたことがあります。最近はテレビの露出も増えており、総菜や鮮魚も売上を伸ばしているそうです。

松尾さん 私も、1店舗当たり売上高が大きく、勢いのあるチェーンという認識です。急拡大している企業さまですから、われわれも精いっぱいついていって、数字を上げなければならないと考えています。

 以前は「プライベートブランド(PB)をつくるより、ナショナルブランド(NB)を売ったほうがあなたたちも儲かるでしょう」とNB商品で条件を求められることが多かったですが、店舗数が拡大していくにつれてPB構成比を上げていく方針に切り替わっている印象です。

──ロピアといえば、他チェーンを圧倒する安さを武器としています。また、「100%売場主導」を標榜する同社では、店舗ごとに商品構成も個性があります。メーカーとして提案する際の難しさはありますか。

斎藤さん 価格は安く、が基本です。ただ、ロピア側でかなり経費を削っていて、かつ高い値入れ率も取っているわけではないので、「メーカーばかりが……」ということではありません。商品については、松尾さんも言われているように、最近はオリジナル商品を売ることにかなり特化されています。複数の担当者から「NBゼロをめざしていく」ということも聞きました。

ロピアは店舗数を拡大していくにつれ、NBの価格訴求からPB拡充にシフトしているという。写真は中華合わせ調味料の「ザ・ラクック」シリーズ

 とはいえ、

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