群馬県を拠点に、1都14県にスーパーセンター(SuC)や食品スーパー(SM)などを計133店展開するベイシア(相木孝仁社長)。同社はここ最近、2022年11月に1号店を出店した新業態「Foods Park(フーズパーク)」への店舗改装を加速させている。同業態の直近の取り組みと、新業態開発で得られた効果、そしてベイシアの今後の出店戦略について取材した。
すでに16店まで拡大、東海地方でも展開
ベイシアの「Foods Park」は、「食のテーマパーク」を掲げ、鮮度とおいしさを重視した品揃えと買物しやすい売場づくりを通じて楽しい買物体験を提供する同社SMの新業態だ。
22年11月に1号店の「大田原店」(栃木県大田原市)をオープン。23年10月には4年ぶりの新店として「阿見店」(茨城県稲敷郡阿見町)を、同じく10月に同社初の都市型店舗への挑戦として、商業施設内に「津田沼ビート店」(千葉県船橋市)を開店している。
これら以外にも、既存店からの改装を中心に同業態の展開を推進。群馬、千葉、埼玉、茨城、栃木の関東圏だけでなく、静岡や愛知と東海エリアでもオープンし、「Foods Park」の店舗数は24年4月末時点で16店にまで拡大している。
「Foods Park」を立ち上げた背景について、マーケティング本部長の井上博之氏は「ベイシアでは『より良いものをより安く』という理念のもと、優れた商品を数多く品揃えしているが、その魅力をお客さまに正しく伝えきれていないという課題があった」と振り返る。
また競合調査により、子供連れの来店客が多い店舗には、買物をワクワクした気持ちで楽しめるような仕掛けや工夫があることもわかった。
そこで、これからの消費を担う若い世代、なかでもファミリー層に支持されるSMを志向し、「子供も楽しめ、『またベイシアに行きたい』と思われる店になるためにはどうするべきか」を発想の原点に「Foods Park」を開発した。そして出店を重ねるごとに、マーチャンダイジングや売場づくりを進化させている。
各所で「鮮度」「おいしさ」「楽しい買物」を訴求
では、直近の「Foods Park」ではどのような店づくりを実践しているのか。
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