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こだわりの国産商品を低価格で、Standard Productsの商品開発手法とは

ダイソー大

2021年に大創産業の新たなフォーマットとして誕生した「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」。「ちょっといいのが、ずっといい。」をブランドコンセプトに、素材やデザインにこだわった生活雑貨を中心とした品揃えを、300~1000円の価格帯で展開している。「ダイソー」のイメージとは一線を画した、コンセプチュアルな商品の数々はどのようにつくられているのか。開発の現場に迫った。

生活雑貨に特化し、付加価値を訴求

 現在(2022年12月1日時点)、国内に31店舗、海外に1店舗の計32店舗を展開するStandard Products。メディアやSNSでも新規出店のたびに多く取り上げられるが、話題を集める理由はやはり、そこで展開される商品のユニークさ、価値の高さにある。

 扱う商品は約2000SKU、リビング・キッチン用品、日用品などの生活雑貨に特化する。価格は300円・500円・700円・1000円(いずれも税抜き)の大きく4つのラインで展開されているが、全アイテムの約70%は300円の商品で構成されている。一般的な100円・300円ショップのイメージとは一線を画した、シックな色味やシンプルかつ洗練されたデザインの商品が、多くのお客から支持を集めている。

「ちょっといいのが、ずっといい。」をコンセプトに立ち上がったStandardProductsは、生活雑貨に特化し約2000SKUを展開する

 Standard Products事業の構想段階から参画している、商品本部300円SHOP商品部チーフバイヤーの田中茂氏は、「何よりも、『ダイソー』で扱っている100円の商品と比べたときに、目に見える違いや良さを打ち出すことに注力した。原材料や商品デザイン、パッケージなどありとあらゆる側面で付加価値をつけることを前提に、開発に臨んでいる」と力を込める。

 そもそも、ダイソーとStandard Productsでは、品揃えの発想からして異なる。ダイソーでは1つのカテゴリーでより多くの品目を揃え、お客に豊富な選択肢を提供することをめざす一方、Standard Productsでは「生活雑貨」というジャンルに特化し、「ちょっといいのが、ずっといい。」という明確ブランドコンセプトに沿ったオリジナル商品のみを提案している。

社会課題解決も意識したテーマ性のある商品開発

 Standard Productsというブランドを大きく特徴づけている要素が、

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