ロピアの最大の強みは、なんといっても精肉部門だ。精肉店出身の強みを生かした精肉商品の圧倒的な安さと品質は、店全体の集客、そして利益確保の要といっていい。なぜ、ロピアの精肉売場はお客の心をつかんで離さないのか。精肉のスペシャリスト、フードサポート研究所の馬渕靖幸氏に解説してもらった。 ※本文中の価格はすべて税抜
圧倒的な広さ!精肉フルライン売場
今回の調査では、関西1号店「ロピア寝屋川島忠ホームズ店」(大阪府寝屋川市:以下、寝屋川店)を訪ね、実際に商品を購入したうえで、ロピア精肉部門の強さを探ってみたい。
寝屋川店を訪問し、まず強烈なインパクトがあったのが、物理的な精肉売場の広さだ。目測となるが、精肉の売場面積は80坪ほど。当然、尺数も多く、一般的な食品スーパー(SM)の2倍もしくは2.5倍はあると思われる。商品の“受け皿”となる売場がこれだけあるということは特筆に値する。
しかし肝要なのは、ただ売場が広いということではなく、品揃えの中でいかに他店との違いを出していくかという点だ。ここからは、寝屋川店と、一部、関東エリアの大型店「ロピアららぽーとTOKYO-BAY店」(千葉県船橋市:以下、ららぽーとTOKYOBAY店)で購入した商品を見ていきたい。
なお、ロピアの精肉全般に関する商品づくりを見るため、精肉部門だけでなく「肉屋の肉総菜」を切り口とした総菜商品も調査の対象としてみた。
❶国産牛肉みなもと牛切り落とし(岩手県産・535g 1594円:100g当たり298円)
まず取り上げたいのは、ロピアオリジナルブランド「みなもと牛」の切り落としである。
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