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名鉄、金沢の百貨店とホテルを売却、茨城のディスカウントスーパーに

「めいてつ・エムザ」を運営する金沢名鉄丸越百貨店と金沢スカイホテルの2社を売却する
「めいてつ・エムザ」を運営する金沢名鉄丸越百貨店と金沢スカイホテルの2社を売却する

 名古屋鉄道は3月8日、石川県金沢市の百貨店子会社とホテル子会社をディスカウントスーパー運営のヒーロー(茨城県牛久市)に売却すると発表した。売却価額は非公表で、3月31日に株式譲渡を完了する予定。

 売却するのは、「めいてつ・エムザ」の名称で百貨店を運営する金沢名鉄丸越百貨店と、めいてつ・エムザの上階で「ANAホリデイ・イン金沢スカイ」の名称でホテルを運営する金沢スカイホテルの2社。

 売却する2社は近年、売り上げが減少傾向にある中、新型コロナウイルスの感染拡大によるインバウンド(訪日外国人客)や国内旅行の需要の冷え込みが追い打ちとなり、厳しい経営状況に追い込まれている。金沢名鉄丸越百貨店の2020年3月期の売上高は117億円、営業損益は2億円の赤字、金沢スカイホテルの売上高は8億円、営業損益は3800万円の赤字だった。

 ヒーローは茨城県内でディスカウントスーパー「ヒーロー」13店舗のほか、農産物直売所などを運営している。