コロナ禍で売上減に沈むCVS各社
「オフィス街にある店舗が、(新型コロナウイルスの感染拡大により)大きな影響を受けている」
コンビニエンスストア(CVS)大手の首脳は異口同音にそう話す。
新型コロナウイルス感染拡大により、CVSの売上高は大きく落ち込んでいる。CVS大手3社の既存店売上高を見てみると、セブン-イレブン・ジャパン(東京都:以下、セブン-イレブン)は5月が対前年同月比5.6%減、6月は同1.0%増と水面から顔を上げたかに見えたが、7月は再び同5.1%減に沈んでいる。
2位のファミリーマート(東京都)は、5月が同11.0%減、6月が同8.2%減、7月が10.8%減、ローソン(東京都)も5月が同10.2%減、6月が同5.8%減、7月が同8.9%減と、これまでの成長ぶりを踏まえると、考えられなかった売上減にあえいでいる。
会社員の勤務形態の変革が進み、リモートワークを導入するところが増え、オフィス立地ではこれまでのような需要が見込めなくなっている。また、コロナ禍以前はインバウンド(訪日外国人)消費が伸び続けていたこともあって、各CVSチェーンは観光地にも積極的に出店してきた。しかしコロナ禍によりインバウンドは“消滅”状態となり、観光地立地の店舗は大打撃を受けている。
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