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ペッパーフードサービス、「ペッパーランチ」事業を投資ファンドに売却

ペッパーランチの外観
投資ファンドのJ-STARに85億円で売却する

 「いきなり!ステーキ」などを展開する外食大手のペッパーフードサービスは7月3日、「ペッパーランチ」事業を投資ファンドのJ-STAR(東京都千代田区)に売却すると発表した。売却金額は85億円だが、ペッパーランチ事業が今後、一定の売上高目標を達成した場合は最大で102億円まで増額される。ペッパーフードサービスは、売却によって得た資金によって、業績の立て直しを図る。

 「ペッパーランチ」は低価格のステーキやハンバーグを提供しているが、「いきなり!ステーキ」との自社競合が発生していた。会社全体として急速な出店を続けたことから既存店の売上高が大幅に落ち込み、同社の2019年12月期の連結業績は、営業損益が7100万円の赤字、最終損益が27億円の赤字に転落した。

 20年2月以降は、新型コロナウイルスの感染拡大によってさらに苦境に陥っている。ペッパーランチ事業の売却によって資金繰りの問題は解消される見込みだが、ペッパーフードサービスは構造改革のために「いきなり!ステーキ」業態を中心に114店舗を閉鎖する。併せて、7月6日から31日の間、200人程度の希望退職を募集する。