ローソン(東京都)が、手巻寿司の定番4品(納豆、ねぎとろ、海老マヨ、サーモンマヨ)について、商品仕様の変更や製造工場での原材料管理の徹底によって、消費期限を6時間延長できるようにした。これら定番4品は、寿司カテゴリー全体の販売数の5割以上を占める。食品ロス削減を重要課題に掲げ、2025年に対18年比で25%の削減をめざして、着実に取り組みを進めている。(5月13日~19日までのニュースをまとめました)
ローソン
<中部地区>ご当地フェア「東海の陣」を開催
5月13日から中部地区の約1600店舗で、愛知・岐阜・三重のご当地の味を楽しめる「東海の陣」を開催。愛知県春日井市の人気ラーメン店「豚旨うま屋」監修のおにぎり・弁当・冷し麺・スイーツや、岐阜県産飛騨牛を使ったおにぎり、三重県産松阪牛をコロッケの中具に使用したサンドイッチなど計11品を順次発売していく。
大きなサンドイッチ2品
5月13日から全国の店舗で、パンの耳までふんわりとした食べやすい食パンを使用することでパン生地の量を増やし、具材も増やした「大きなサンドイッチ 野菜照焼チキン」(同430円)と「大きなサンドイッチ オムレツ」(同430円)を発売した。従来の類似品と比較して約100g重量を増やし、ボリューム感のある仕上がりとなっている。
ファミリーマート
全国の名店監修「うまい麺」4種類を順次発売
ファミリーマート(東京都)は有名店が監修する「うまい麺」を発売した。第1弾は5月13日からで、北海道を代表する味噌ラーメンの名店「さっぽろ純連」監修の「冷し味噌担担麺」(税込598円)と、「大阪王将」監修の「五目あんかけ焼そば」(同646円)を発売。5月20日からの第2弾では、福岡天神の人気とんこつラーメン店「Shin-Shin」店主監修の「博多焼きラーメン」(同550円)と、つけ麺ブームの火付け役と称される「頑者」監修の「冷し魚介豚骨まぜそば」(同598円)を発売する。
「おいしさ新発見!ファミチキ祭り」を開催
5月13日から開催し、ファミチキをごはんでサンドした新商品「チーズインファミチキ サンドおむすび」(同378円)を発売。昨年5月に開催した「はさんではさまれて ファミチキ祭り」では、ファミチキとごはんのアレンジ商品「サンドおむすびファミチキ」が好評を博した。
国内の果実生産・消費を支援する取り組み
5月13日から、福島県産桃の果汁を45%使用したアイスバー「とろける食感 ぎゅっと桃」(同198円)を発売。国産フルーツを使い、持続可能な果実生産の支援につなげる取り組みのひとつで、昨年からフルーツアイスバーを「産地と、コンビに、」シリーズとして展開している。
「ファミマフードドライブ」で青山商事と連携
「ファミマフードドライブ」の取り組みとして、青山商事(広島県)がローリングストック方式で行う、防災用備蓄品の入れ替えで発生する余剰食品を「ファミマフードドライブ」に寄付してもらい、地域の食支援が必要な人々に届けていく。寄付してもらう食品は、アルファ米やクッキーなどで、5月12日から順次、「青山商事本社」(広島県福山市)と「洋服の青山」41支店で取り組みを行っていく。
「ファミマふるさと納税」回数券の対象商品を追加
「お礼品がすぐに全国の店舗で引換可能」な「ファミマふるさと納税」に、5月14日から新たに5自治体8商品を追加した。アプリ「ファミペイ」に届くお礼品の電子クーポンと引き換えて使える回数券の対象に、アイスやカップ麺、冷凍食品など日常づかいの8商品を追加した。お礼品全体では、11自治体28商品に拡大している。
過去最多のアフタヌーンティー25種類を展開
紅茶ブランド「Afternoon Tea」監修のもとに開発した商品を展開する「ファミマでアフタヌーンティー」フェアを5月20日から実施する。フラッペ、デザート、パン、焼き菓子、菓子、アイス、チルド飲料、ペットボトル飲料のカテゴリーから、過去最多の25種類を揃えた。
ミニストップ
ソースインタイプのチキンナゲット
チキンナゲットの中に博多名物明太子入りのマヨソースが入った「ナゲッツ★明太マヨ味」(税抜298円)を5月16日に発売。外はサクサク、中はジューシーな食感が楽しめる。
職域向けマイクロマーケットサービスの展開を拡大
職域向けマイクロマーケットサービスの「ミニストップポケット」の展開を九州エリアで本格化する。18年7月から開始したユニマットライフとミニストップが協業して行う「B to E」(Business to Employee)事業「ミニストップポケット」は、今年4月末時点で関東圏・近畿圏を中心に1280カ所で展開。2月からは、展開エリアを九州に拡大した。
チェーン各社の4月度営業概況
既存店売上高伸長率はポプラをトップに各チェーンとも堅調
既存店売上高で対前年同月比6.4%増となったポプラをトップに、各チェーンとも前年をクリアして堅調に推移した。既存店客数はポプラが同2.3%増、ローソンが同1.7%増で、セブン–イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ミニストップ、スリーエフは前年超えとなったものの、増加率は低位にとどまった。既存店客単価については、ファミリーマートが同4.4%増、ポプラが同4.0%と伸長した。
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全店売上高 |
既存店 |
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売上高 |
客数 |
客単価 |
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セブン–イレブン・ジャパン |
1.5% |
1.0% |
0.0% |
1.0% |
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ファミリーマート |
2.3% |
4.7% |
0.2% |
4.4% |
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ローソン |
4.0% |
4.3% |
1.7% |
2.5% |
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ミニストップ |
2.7% |
3.1% |
1.0% |
2.1% |
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スリーエフ |
4.5% |
3.5% |
0.9% |
2.5% |
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ポプラ |
△2.8% |
6.4% |
2.3% |
4.0% |
*対前年同月増減率
<ファミリーマート>
既存店日商は44カ月連続で前年超えを達成。日商、客数、客単価の主要3指標ともに前年超えとなり好調を維持した。中食では、フライ類が継続して好調だったことに加え、おむすびが好調に推移。パンでは「白生パン」シリーズの累計販売数が500万食を突破し、売上を牽引した。中食以外では、「1個買うと、1個もらえる」や「抹茶withフルーツ」などの施策が奏功し、菓子やドライ飲料、加工食品の売上伸長に大きく貢献した。
<ローソン>
米飯・調理麺は、クーポン付きハンドビラ(手渡し配布チラシ)とアプリクーポン施策が奏功し、おにぎりの売上が好調に推移。カウンターファストフード(FF)では、アプリクーポン施策でマチカフェの販売が好調だった。ベーカリーでは、新商品「具!パン あふれるコーンマヨ」や「具!パン ハムカツ&焼きそば」がよく動いた。
<ミニストップ>
コンビニエンスストア商品の既存店日販は同1.3%増、店内加工FFの既存店日販は同12.5%増と伸長した。創業以来45年間、看板商品として販売しているソフトクリームの「バニラ」を「ミルク」に大改革。ミニストップ史上最高の乳脂肪分で濃厚かつミルク感あふれる商品に仕上げた「北海道ミルクソフト」の発売が、全体の売上を押し上げた。
<スリーエフ>
全店平均日販は60万円で、既存店売上高は31カ月連続で前年超えを達成。米飯類、ベーカリー、ソフトドリンクなどが売上を牽引した。
<ポプラ>
既存店日商は37カ月連続で前年超えを達成。オリジナルの「ポプ弁」は、リニューアルした定番4商品のポイント販促を実施し、売上・販売数量とも好調に推移した。おむすびは、手巻むすびの炊飯方法を変更し、リニューアル効果と行楽需要で2ケタ伸長。菓子は、グミ、ビスケットなどが引き続き好調で、春の売場コンテスト効果で売上を大きく伸ばした。