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週刊コンビニエンスストアニュース ファミリーマート、ふるさと納税に参入!

ファミリーマート(東京都/細見研介社長)は、3月25日から「ファミマふるさと納税」サービスを開始する。アプリ「ファミペイ」を使うことで、自治体と返礼品を選んで寄付すると、電子クーポンに引き換えられる回数券が受け取れる仕組みだ。回数券で受け取れる商品は、初回20品を用意した。このサービスは、「返礼品がいつ届くのかわからない」という声に着目して始めたもので、宅配便の再配達削減にもつながる。(318日~24日までのニュースをまとめました。

ファミリーマート
「ブルーグリーンプロジェクト」商品の第5

 318日から、「ブルーグリーンプロジェクト」商品として、植物性由来の原材料を使い、おいしさにこだわった商品7種類を発売した。「ブルーグリーンプロジェクト」は、デザイナーの落合宏理氏監修のもとに発足し、地球環境に配慮したカトラリーなどを展開する。2023年からは「おいしい植物性由来。」をコンセプトに、植物性の原材料を使用した商品を発売している。第5弾となる今回は、ショートケーキのほか、地域限定(関東・関西・九州)でとんこつを使用しないとんこつ風ラーメンなどを発売し、新しい食シーンに挑戦する商品をラインアップした。

大きな反響を呼んだ「ペットフードドライブ」

 猫の日(222日)に合わせて実施した「ファミリ~にゃ~ト大作戦!」の「ペットフードドライブ」は大きな反響を呼び、多くのペットフードが提供された。そして、318日には寄贈式が行われた。地域猫活動(保護猫活動を含む)への支援強化を目的に実施したもので、店名に「猫」がつくなど猫にまつわる4店舗で寄付を募り、206.4㎏のペットフードが集まった。日本動物愛護協会を通じて全国の地域猫・保護猫・保護犬のために役立てられる。

商品購買率が1.7倍となったクロスメディア広告の実証実験

 データ・ワン(東京都)、ジェイアール東日本企画(東京都)と共同で、昨年624日から2週間、クロスメディア広告の実証実験を行った。プライベートブランド「ファミマル」の「ポテトチップス絶品うすしお味」のクーポン施策実施の期間中に行った実証実験では、すべての広告に接触した場合、サイネージ広告のみ接触した場合を比べると、購買伸長率が約1.7倍に伸長する結果となった。ファミリーマート店内に設置されたデジタルサイネージ「FamilyMartVision」とJR山手線車内に設置されたデジタルサイネージ「まど上チャンネル」、ビーコンを活用したスマートフォンプッシュ通知を連動させたクロスメディア活用の実証実験を行う予定だ。

 

ローソン
専門店品質のクイニーアマン2

 318日から全国の店舗で、バターと砂糖を使ったフランスのお菓子「クイニーアマン」の進化系として人気の「クイニーアマンサンド」を商品化した「クイニーアマンサンド苺バタークリーム」(税込160円)と、食感にこだわった「バター香るクイニーアマン」(同149円)の2品を発売する。「クイニーアマンサンド苺バタークリーム」は、フランスのブルターニュ地方の伝統的な洋菓子「クイニーアマン」の生地を使用し、苺ジャム入りのバタークリームを挟んだ。「バター香るクイニーアマン」は、バターの風味が口の中に広がるしっとりデニッシュ生地と、バター飴のパリッとした食感が特長だ。

野沢温泉蒸留所のジンを使用したジンソーダ

 325日から全国の酒類取扱店舗で、「野沢温泉蒸留所」(長野県野沢温泉村)のジンを使用した「THE GIN SODA 350ml」と「THE GIN SODA DEEP 350ml」(いずれも税込350円)を発売する。ローソン限定のジンソーダの発売は今回が初めて。国内のジン市場は近年、拡大傾向にあり、24年の市場規模は対19年比約3.5倍の250億円規模と推定されている。

<九州地区>「福岡ソフトバンクホークス」応援のコラボ商品

 325日から九州地区と山口県下関地区の約1400店舗で、25年プロ野球開幕に合わせ、「福岡ソフトバンクホークス」を応援するコラボ商品を発売する。博多弁の「ばりスゴ!」をコンセプトにして開発したボリューム感のある「ばりスゴ!トルコライス」(同646円)、「ばりスゴ!ダブル勝つカレーおにぎり」(同322円)、「ばりスゴ!肉肉ソース焼そば」(同599円)、「ばりスゴ!ダブル勝つサンド」(同397円)、「ばりスゴ!ソフトなドームシフォンケーキ」(同343円)、「ばりスゴ!大きなチョコクロワッサン」(同198円)など6品をラインアップする。

ミニストップ
98円おにぎり5品を新発売

 318日から、片手で手軽に食べられる98円(税抜)のおにぎり「ひじきごはん」、「高菜ごはん」、「生姜わかめ」、「梅こんぶ」、「スパイシーカレーピラフ」の5品を新発売する。いずれのおにぎりにも国産もち麦入りごはんを使用した。

「プレミアムソフト-濃い宇治抹茶-」

 厳選された茶葉の豊かな風味と香りが楽しめる商品で、ソフトクリーム、モンブランクリーム、抹茶パウダーすべてに茶師十段監修の宇治抹茶を使用した。321日発売で税抜490円。

主要CVSチェーンの2月度営業概況
既存店の売上・客数・客単価ともにローソンが堅調

 既存店の2月売上高が前年同月を大きく上回ったのはポプラ、ローソン、スリーエフで、3チェーンとも5%を超える伸びを記録した。ローソンは客数が同3.0%増、客単価が同2.7%増と堅調に推移し、ポプラは客単価が同4.6%増、スリーエフは客数が同4.0%増だった。

 

全店売上

既存店

売上

客数

客単価

JFA調査月報

0.7

1.0

2.2

1.3

セブン-イレブン・ジャパン

2.4

0.4

0.5

0.1

ファミリーマート

2.3

3.4

0.7

2.8

ローソン

4.0

5.7

3.0

2.7

ミニストップ

2.1

1.9

1.7

0.2

ポプラ

6.7

5.8

1.2

4.6

スリーエフ

1.9

5.6

4.0

1.5

JFA(日本フランチャイズチェーン協会)*対前年同月比(増減率)

JFA統計調査月報>

 242月がうるう年だった影響で、全店・既存店ともに売上高は前年同月を下回った。ただし、うるう年の影響を除くと売上高は前年同月を上回っている。気温低下により麺類、カウンターコーヒー、ホット飲料が好調だったほか、おにぎり、揚げ物、菓子もよく動いた。

<ファミリーマート>

カード・チケットを除いた既存店日商は同3.1%増となり、42カ月連続で前年同月超えをとなった。中食は、おむすびやフライヤーを中心に継続して販売が好調だった。中食以外では、プライベートブランド商品を中心とした冷凍食品・加工食品・ドライ飲料のカテゴリーが好調に推移した。

<ローソン>

 米飯・調理麺は、「盛りすぎチャレンジ」対象商品の販売が好調だった。デリカは、新商品の「屋台風お好み焼 豚玉&焼そば」や、気温低下に伴うニーズを受けてグラタン、ドリア各種の販売が好調だった。カウンターファストフードでは、マチカフェの好調に加え、「あげすぎチャレンジ」が奏功し、「Lチキ」や「Lチキレッド」がよく動いた。デザートやベーカリーも「盛りすぎチャレンジ」の展開で売上がアップした。

<ミニストップ>

 コンビニエンスストア商品の既存店日販は同0.9%増、店内加工ファストフードは同7.0%増だった。3月2日の「ミニストップの日」に先立ち、大感謝祭を実施した。人気商品の増量企画や値引きセール、アプリ会員限定イベントが奏功し、客数は同1.7%増と伸長した。

<ポプラ>

 既存店日商は35カ月連続で前年同月超えを達成した。できたてポプ弁が好調に推移したほか、急激な気温の低下によって、HOT飲料、中華まん、温麺、カイロなどの売上が伸長した。一方、チルド飲料、アイスなどは苦戦を強いられた。昨年末からキャンディーカテゴリーが、定番ののど飴を中心に売上を伸ばしている。