北東北3県で食品スーパー(SM)を展開するユニバース(青森県/三浦建彦社長)は10月14日、青森県八戸市にディスカウントフォーマットの「パワーズUシンフォニープラザ店(以下、シンフォニープラザ店)」をオープンした。地盤とする青森県において絶対的な存在感を持つ同社がつくるディスカウントフォーマットとはどのような店なのか。オープン日の同店を取材した。
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パワーズUとしては18年ぶりの出店!
ユニバースが10月にオープンしたシンフォニープラザ店は、八戸市街の中心部、JR八戸線「本八戸」駅から直線距離で約1.5kmの場所にある。大型複合商業施設「シンフォニープラザ沼館」の1階部分、2023年3月に営業終了した食品スーパー「カブ・シンフォニープラザ店」の退店跡にテナント出店した。ユニバースとしては、青森県内38店舗目となる店舗で、この出店により全体の店舗数は58店舗に増えている。
パワーズU シンフォニープラザ店
所在地 青森県八戸市沼館4-4-8
店長 坂本信也
営業時間 9:00~21:00
店舗面積 2033㎡(約615坪)
駐車場 960台
従業員数 67人(正社員13人、パートタイマー社員54人)
パワーズU出店のねらいについて、ユニバースの三浦社長は「昨今のインフレで値上げが避けられない中、お客さまの安さに対する期待に応えるために出店した」と話す。
実は、ユニバースが「パワーズU」を出店するのは今回が初めてではない。ユニバースは05年3月に、既存店を改装するかたちで「パワーズU十和田店」(青森県十和田市)を出店している。シンフォニープラザ店はパワーズUとしては実に18年ぶりの出店となる。ユニバースはすでに青森県八戸市内に10店舗を展開している。強固なドミナントの中、パワーズUを投入することで市内シェアをさらに高めたい考えだ。
シンフォニープラザ店の売場面積は、ユニバースの標準に近い約615坪。取り扱い品目数は約1万1000と、同規模の既存店と比較すると5000ほど少なく、品揃えを絞り込んでいる。従業員数も正社員が13人、パートタイマー社員が54人と同規模店の7割程度となっている。こうしたローコストの取り組みによって値下げの原資を創出し、既存フォーマットよりも競争力のある価格で商品を提供するというのがパワーズUの基本的な考え方だ。
生鮮食品を強化しているのも特徴だ。「安さだけでなく、生鮮食品の鮮度・品質にこだわり、お客さまの支持を集めていきたい」(三浦社長)とし、日配品やグロサリーの安さだけでなく、生鮮3品を支持される店をめざすとしている。
2ケタ売価の商品多数、こだわり商品の扱いも
ここからは部門別に売場を見ていこう。
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