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ZARAの運営会社、ナンバー2のクレスポ氏がCEO昇格、デジタル変革を加速

ZARAクレスポ氏、イスラ氏
クレスポ氏(左)はイスラ氏(右)の後継者として3代目CEOに就任する

 「ZARA」などのSPA(製造小売り)ブランドを展開するスペインのインディテックスは5月23日、最高執行責任者(COO)のカルロス・クレスポ氏(48歳)が最高経営責任者(CEO)に昇格すると発表した。

 クレスポ氏はCEOとして同社のデジタル変革を加速する。会長兼CEOのパブロ・イスラ氏は会長となり、クレスポ氏と共同で経営戦略の立案に当たる。イスラ氏は創業者のアマンシオ・オルテガ氏から2011年にCEOを引き継ぎ、同社を率いてきた。

 イスラ氏はCOOとしてデジタル変革を統括、店舗とオンラインの在庫管理などのプラットフォームを統合し、20年までに全店舗のデジタル化を完了すると昨年発表した。ZARAなど3ブランドではすでにRFID(無線自動認識)タグによる在庫管理システムを導入しているが、今後、残りの全ブランドにも広げる。

 クレスポ氏は7月に開催する株主総会を経て、正式にCEOに就任する。同氏は監査法人を経て2001年にインディテックスに入社、財務部門や物流部門を経て、18年にCOOに就いた。

 インディテックスはアパレル企業としては世界最大手で、19年1月期の売上高は前期比3.2%増の261億4500万ユーロ(約3兆2680億円)、営業利益は1.0%増の43億5700万ユーロ、純利益は2.3%増の34億4400万ユーロだった。オンライン売上高は32億ユーロと前期に比べて27%増加し、全体の12%を占めた。