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波に乗るファミリーマート、22年度に女性・シニアを取り込むための戦略とは

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ファミリーマート(東京都/細見研介社長)はコロナ禍で消費者の生活様式が変わるなか、ヒット商品を次々と生み出している。2022年2月期の既存店実績は、大手3社のなかで唯一客数を伸ばし、既存店売上高伸長率でも最も高い伸びを記録した。どのような商品政策を実行し、今後はいかなる手を打っていくのか。

大手3社で唯一、既存店客数が伸長!

 コロナ禍2年目となった2022年2月期のファミリーマートの実績は、 感染症拡大の影響を大きく受けた前期実績を上回った。既存店ベースで客数は対前期比1.1%増、客単価は同2.2%増。大手3社のなかで唯一客数を伸ばし、既存店売上高伸長率は同3.3%増と最も高い伸びを見せた。なかでも、おにぎりが同8%増、デザートが同7%増、ファストフード(FF)が同5%増など、中食分野の主力カテゴリーが好調を牽引している。

 22年2月期はファミリーマートにとって創立40周年の節目の年だった。そんななか、注力したのが商品1品当たりの売上高を大きくする、“骨太”の商品の開発・育成である。

 具体的には「もっと美味しく」「たのしいオトク」「『あなた』のうれしい」「食の安全・安心、地球にもやさしい」「わくわく働けるお店」という5つのキーワードを設定し、新たな定番商品と言えるような「看板商品」づくりに注力した。

 なかでも「クリスピーチキン」は成功例の1つだ。21年3月の発売後わずか2日間で200万食と想定を大きく上回る販売実績を記録し、製造が追いつかず一時品切れとなるほど人気を集めた。

 パンのカテゴリーでは、既存の定番商品を見直し発売した「ファミマ・ザ・メロンパン」「ファミマ・ザ・カレーパン」の2品もヒットした。3月23日の発売から3日で累計100万食と、同社のパンとしては、最も勢いのある売れ行きとなった。

PBを新シリーズの「ファミマル」に一本化した。オリジナル菓子は月間売上高が前年同月実績で2ケタ以上伸長する効果が出ている

 また22年2月期に行った大きな施策では、

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