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クスリのアオキ、青木宏憲社長が語る、「2026年、売上5000億円」の戦略とは

アオキ大

2014年に父・桂生氏(現会長)からバトンを引き継ぎ、クスリのアオキのトップとしてこれまで積極的な事業拡大戦略を推し進めてきた青木宏憲社長。メディアにはほとんど登場せず、年2回開催される決算説明会が青木社長の考えを直接聞ける貴重な機会となっている。本稿では、1月に開かれた22年5月期上期決算説明会での発言を抄録。青木社長が描く今後の成長戦略についてまとめた。

新中計で推進する3つの重点施策

1972年生まれ。95年東京理科大学を卒業。大塚製薬を経て、2003年クスリのアオキに入社。管理部長、執行役員人事教育部長などを経て、10年8月、代表取締役専務兼営業本部長兼営業推進室長。12年5月、代表取締役兼専務執行役員営業本部長。14年5月より現職。

 (2022年度5月期を初年度とする5カ年の)第3次中期経営計画「ビジョン2026」は、26年にクスリのアオキがありたい姿を描いたものだ。イメージとしては人口5000人くらいの街(商圏)で、便利な暮らしと笑顔、健康を支えるドラッグストア(DgS)になることをめざしたい。そのうえで、「もっと便利で、もっと笑顔で」をコーポレートメッセージとした。

 ビジョン2026では3つの重点施策を掲げている。1つは「フード&ドラッグへの転換」で、生鮮食品を充実させワンストップ性をより高める。2つめは「調剤併設率の向上」で、併設率の目標を11年ぶりに変更し、50%から70%に引き上げる。そして3つめは「ドミナント化への移行」だ。これまで事業エリアをどんどん拡大し高速出店を続けてきたが、ドミナント化を推進していく。

 この3つの重点施策をもとに、26年5月期の売上高を新収益認識基準で5000億円とすることを数値目標とした。これまで当社は、数値(目標)ありきで、“力任せ”で押し切るところもあった。しかし、ビジョン2026では3つの重点施策を推進するなかで「お客さまに支持された結果」として、5000億円を達成したいと考えている。

400坪タイプの新フォーマットに手応え

 (21年度)上期を振り返ると、やはり最大のテーマは10年ぶりに行ったフォーマットの刷新だ。

 当社はこれまで、

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