発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・生産するDAIZ(ダイズ、熊本市)は2月1日、日清食品ホールディングス(HD)や丸井グループなどを引受先とする第三者割当増資により、新たに30億円の資金調達を実施したと発表した。
三菱ケミカルHDや外食チェーンの物語コーポレーション、投資会社なども第三者割当増資を引き受けた。これにより、DAIZの累計資本調達額は、60.5億円となった。
植物肉は環境負荷が少なく健康的な代替たんぱく質として注目されており、その市場は世界で9兆円を超えると見込まれている(UBS調べ)。DAIZのミラクルミートはこれまで、大手ハンバーガーチェーンや大手スーパー、飲食店など50社以上で採用されている。日清食品HDは、DAIZの植物性たんぱく質素材を「カップヌードル」などで活用していく考えだ。
DAIZでは、熊本県内で新工場建設の計画を進めている。2023年の完成を目指す新工場が稼働すると、生産能力は現在の年間4000トンから5倍の2万トンに拡大する。