ダイヤモンド・ホームセンター1月号の第1特集は「市場と顧客の変化の受け皿 躍進プロショップ」をお届けします。
ホームセンター(HC)業界では、HC業態としてプロの職人をメーンターゲットにハード売場を構築する動きが盛んです。それは、既存流通が凋落しチャンスが広がる金物・建材市場において、リフォームシフトにより買い場をなくしたプロ顧客を取り込む受け皿として、HCおよびプロショップに脚光が集まっているからです。
そうしたなかでプロに特化した専門店業態を出店する動きが強まっています。その要因は、投資額が少ない、既存HCと競合しないため競争が緩やか、チラシを打たなくてよくオペレーションも簡素化できる等多々ありますが、何よりも、HCに続く新たな成長フォーマットとして有望視されているためでしょう。
そのためプロショップ進出を図る企業が今後も出てくることが予想できますが、利益の上がる業態として成立させる難易度は極めて高いのが実情です。
本特集では、建デポプロ、コーナンPROをはじめとして有力プロショップ6社の戦略を明らかにし、「成功するプロショップの条件を導き出す」とともに、プロショップ各社が新たな競争相手として強く意識し始めているアマゾンも取材し、プロ市場を取り巻く変化の諸相を解説していきます。また、プロショップの内情をよく知るメーカー・ベンダー辛口座談会も必読です。
特集2は「“くらしに、ららら”でわが道を邁進する カインズ流」。コーポレートアイデンティティの変更について「既存のHCにこだわらない、カインズという業態を作るんだという退路を断った意識の現れ」と力を込める土屋裕雅社長に、カインズのこれまでとこれからを詳細に尋ねるとともに、同社の最新の取り組みを網羅しました。
ぜひ、ご一読、そしてご精読をお奨めします。