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アイリスオーヤマグループ売上高3000億円を突破!

 アイリスオーヤマ(宮城県/大山健太郎社長)グループは、2014年12月期の決算を発表した。

 

 アイリスオーヤマを含むグループ23社の合計売上高は3030億円(対前期比13%増)の大幅増収。円安効果も手伝い、経常利益は248億円と経常利益率は8%だった。

 

 従来の収納用品を中心とする店頭物販の売上から、ECへのシフトが進み、ネット販売サイトを運営するアイリスプラザ(宮城県/大山健太郎社長)などが売上、利益を伸ばした。

 国内事業では、ホームセンターを運営するダイシンの店舗改装を実施。新しい需要を創造することでグループ全体の実績に大きく貢献した。

 

 アイリスオーヤマ(単体)は、円安と消費税増税の影響を受け、厳しい1年となった。売上高は1100億円と対前期比1%減。経常利益は127億円で経常利益率は12%だった。

 主要販路のホームセンター業界の不振と大連など中国からの輸入商品の原価アップで売上、営業利益ともに苦戦。2015年12月期は、1ドル130円を想定して、LED照明や家電製品を中心として新商品開発強化を行う。

 同社の特徴のひとつは、値崩れしない新商品の開発の速度にある。2014年12月期は、売上に占める新商品(発売から3年以内)の比率は55.8%だった。

 

 2015年12月期は、株価変動と円安傾向を予測。アイリスオーヤマは、①節電商品、②少人数世帯向けの家電製品開発、③低迷するお米の消費拡大など「ジャパンソリューション」に積極的に挑戦し、1300億円の売上達成を目指す。

 

 特に家庭・住宅向けLED照明の品揃えを強化し、LED照明事業は売上高350億円を目標に据えた。

 また、生鮮米の定番化と低温製法米、餅関連商品を強化し、お米の消費拡大を図る。

 ホームセンター企業とは、同社傘下のダイシンやユニリビング(千葉県/橋本学社長)での「ホームコンビニ」のモデル店舗の成功事例を活用し、取組強化を推進する。SAS(セールス・エイド・スタッフ)やマネキンを活用し、店頭での販促活動に注力する。

 

 一方、アイリスオーヤマグループのIRIS USA,Inc.(チェット・カイザー社長)はアリゾナ州に米国内第3工場を設立すると発表した。投資額は50億円。アメリカ国内の収納用品の販売好調とLED照明やアマゾンを中心としたネット通販の拡大に備える。

 

【IRIS USA,Inc.概要】

 設立:1992年6月

 代表者:チェアマン:大山 晃弘 社長:チェット・カイザー

 販売計画:200億円(2016年)

 従業員数:460名(2015年1月現在)

 本社所在地:Pleasant Prairie,Wisconsin,USA

 拠点:ウィスコンシン工場、ダラス工場

 

【IRIS USA 第3工場概要】

 竣工時期:2015年12月

 所在地:アリゾナ州サプライズ市

 設備投資額:50億円

 生産アイテム:プラスチック生活用品

 自動倉庫パレット数:2万4000パレット

 販売計画:初年度50億円

 販路:大手チェーンストア、スペシャリティストア、ネット通販