もはや“失われた”期間は20年にも及ぼうとしている。
景気は低迷したまま。これまでの日本経済を牽引してきた大企業が不振を重ね、失業率が上がり、将来の人生設計が描けないとなれば、国民の元気が失せていくのも当然のことだろう。
元気がない!
特に若い男子たちの元気のなさは悲しいくらいだ。
最近の若い男子の一部は、“草食系”とか“絶食系”とか、称されており、タカアンドトシ流に言えば「カンガンかっ!」とツッコミのひとつも入れたくなるような体たらくである。
将来が不安だから、異性にもクルマにもお酒にもファッションにも音楽・映画などの娯楽にもお金を費やすことをやめてしまう。増えているのはスマートフォンの通信費ばかり…。
社会人になった途端に、老後のための貯金に励んでいるような生活では、何のために生まれてきたのかわからない。
その一方で若い女子は意外と元気だ。「キツネ狩り」は、女子たちの専売特許となり、ちょっとウダツを上げた男子たちは、その瞬間にうまく絡め取られてしまっている。
いまや、ギラギラした眼差しで女子を眺めるのは、40歳を超えたオヤジたちだけ――。同じ年代の熟女たちもブームになるほどパワーがある。もちろん“大阪のオバちゃん”たちも…。団塊の世代の老人たちもアクティブシニアと言われ元気そのもの…。
あれっ?
もしかすると日本で元気がないのは、若い男子だけなのではないか?
俄然、日本の景気向上のカギを握っているのは、若い男子のように思えてきた。