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本当にあった!あきれた決算説明会

 ある決算説明会の一幕――。

 

 開始前には、資料の配り方が悪いと従業員の怒号が響く。

 

 10人余りの幹部が前方に陣取っているので、決算説明の意欲は満々――。

 なのかと思いきや、パワーポイントのスライドを前に幹部は原稿を抑揚のない口調で棒読み。まるで国会答弁を彷彿させるやる気のなさだ。

 

 別の幹部は、注目新フォーマットの出店計画について、「失念した」と数字をぼかす。煙に巻くと言う感じではなく、本当に覚えていないようなのでたちが悪い。

 

 さらに別の幹部は、あるフォーマットの現状の展開店舗数を「20数店舗」として正確な数字が頭に入っていなかった。

 

 数字の全てを覚えるべき、というのは酷かも知れない。しかし、数字を発表する場。しかも10人余りがひな壇に上っているのであるならば、分からない数字は即座に調べるくらいの誠意があってもいい。

 これらの原因を突き詰めれば、官僚化している組織にある。幹部たちにとっては多くの事柄が”他人事”なのだろう。

 

 しかしながら、50人以上の記者を集めての決算説明会――。

 

 怒るというより、笑っちゃうくらいただただあきれてしまった。