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“瀬戸内の暴れん坊”もイオンと業務提携

 イオン(千葉県/岡田元也社長)、マルナカ(香川県/中山芳彦社長)、山陽マルナカ(岡山県/中山明憲社長)、三菱商事(東京都/小林健社長)の4社が包括的業務提携を発表した。今後、共同調達やグローバルソースからの調達、プライベートブランド商品の開発及び調達、物流システム等の効率的な活用、原材料、後方資材等の調達、経営管理、販売促進、ITの活用などの取組を進めることになる。

 

 “瀬戸内の暴れん坊”としてその名を轟かせてきたマルナカグループは、これまでどの流通企業グループにも属さず、独立独歩路線を歩んできた。業界内では、7&アイホールディングス(東京都/村田紀敏社長)と近いとみられていただけに、意外な印象を受ける。同グループのドミナントエリアである中国・四国も少子高齢化と競合激化で縮小するパイの分捕り合戦が熾烈化しており、「寄らば大樹」的な選択をしたという感は否めないところだ。

 

 小売業がどんどんと寡占化されていく様子を見るにつけ寂しさはある。生死を賭すような競争の中から新しいマーケティングやイノベーションが生まれるとするならば、マルナカグループにはもっと暴れ回っていて欲しかった。

 

 (『チェーンストアエイジ』誌 2010年9月1日号)