ダイエーは、9月1日、「foodium下北沢」を東京都世田谷区にオープンした。関東地区の直営店舗としては約3年3ヶ月ぶりの新規出店となる。
ダイエーグループは、2010年5月に策定した中期経営計画「Brilliant Daiei55」において、グループ内の店舗業態を①DS(ディスカウントストア)、②SM(食品スーパー)、③SSM(大型スーパー)、④SSM+MD(マーチャンダイジング)、⑤大型店の5つに定めた。
「foodium下北沢」は、それらに続く6つめの業態になる。「都市型食品スーパー」と位置付け、“都市集中化”や“人口減少・シニアシフト”が加速する消費環境の変化に対応しようというものだ。
そのモデル店舗に当たる「foodium下北沢」は売場面積1111㎡。売場は2層から構成され、「Recipe SHIMOKITA(レシピ シモキタ)」(東京都世田谷区北沢2-20-17)内の1階、地下1階への出店になる。
設定商圏は、半径500m、約8000世帯。そのうち約7割が2人以下の少人数世帯であり、15歳~39歳までの構成が4割以上と、比較的若い世代の居住が多いことから、1階フロアをコンビニエンスストア化し、24時間営業にした。
同社の同規模店舗の約2倍となる合計約300品目のデリカテッセンを品揃える。ショートタイムショッピングを実現し、利便性に満ちた売場になっている。
おかず6種類とご飯6種類の中からお好みで選べる「セレクトボックス」や女性向けの適量サイズを取り揃えた「プチ弁当・プチ丼」など、充実の弁当・総菜類。また「ポテトサラダ」「カット野菜・カットフルーツ」などのベーシック商材まで、サラダ関連コーナーでは合計約50品目を展開する。
初めて来店したという若者カップルは「コンビニよりも選択肢が広がり、あれもこれもとつい買ってしまいそう」と嬉しそうな表情を浮かべた。
地下1階の営業時間9時~23時。水産はインストア加工にこだわり、畜産はプロセスセンターを活用して商品調達している。
こだわりの食料品を充実させ、少人数世帯向けの少量・少規格商品を多くのカテゴリーに用意。「イベリコ豚」「合鴨」「芳味ハム」「小田原干物」「ご当地こだわりレトルトカレー」など、ワンランク上の生鮮品・加工品を多数取り揃えた。
「簡単鍋シリーズ」や「レンジ・フライパン調理シリーズ」など、火にかけるだけ・焼くだけ・レンジで温めるだけで食べられるダイエー開発商品『おいしくたべたい!らく楽』シリーズを、合計約20品目展開している。
さらには、シリコンスチーマー用の総菜コーナーも展開し、ショートタイムクッキングのニーズにも対応している。
なお、同店は年商17億円を目標にする。