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小心者の食品スーパー総菜考

 食品スーパーで、素材を購入して自宅で料理をつくる――。

 その結果、エネルギー(=カロリー)や脂質、糖分、食物繊維、塩分などのバランスが悪く、生活習慣病に罹患しても、自己責任が問われるだけである。

 

 ところが総菜や半総菜(=ハーフデリ)の場合は、どうだろうか?

 消費者が毎食を同じ食品スーパーの同じ総菜売場で購入して、食べ続けた結果、生活習慣病に罹患したケースである。

 

 もちろん多くの種類の総菜の中から何を選ぶのか、また摂取分量をどの程度にするのかは自己責任に負うところが大きい。

 しかし、将来的に考えると、そのレシピ責任(=製造責任)が問われる可能性は否定できない。

 

 あるいは、それは極論かもしれない。

 だが、製造小売業化して粗利益率の高い商売にシフトするということは、それだけ責任も重くなるということだ。

 

 総菜の売上構成比率が15%を超える企業も現出してきた現在、「単においしいもの」だけではなく、「身体によくおいしいもの」「身体によくおいしくないもの」も強制的に併売する必要が出てくるのかもしれない。