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実践!流通英会話17 “We are very curious about what~” を使いこなしましょう

海外店舗を視察に行っても質問ができない。視察先の担当者とあいさつができずにモジモジしてしまう。そんなアナタに“流通英語”の基本を教えます!第17回は「コーヒーブレイク」。ちょっと一息つく時の、自然なやりとり、リラックスした雰囲気の中で聞きたいことを尋ねるやり方を覚えましょう(これまでの全スキットはこちら

Photo by seb_ra from iStock

今回のシーンと登場人物

やまだスーパーマーケットの山田信彦社長は、ディスカウンターとの競合対策を学 ぶために、コーディネーターの大森剛とともに、ダンデライオン・マーケットを訪問し た。2人は、レイノルズ取締役とともに旗艦店に到着。ストーン店長の案内で、青果・ 鮮魚・精肉売場、そしてThe Showcaseという新しい取り組みを視察した。

 

登場人物
山田信彦 : やまだスーパーマーケット社長
トム・レイノルズ : ダンデライオン・マーケット取締役マーケティング部長
大森剛 : コーディネーター
ケン・ストーン: ダンデライオン・マーケット旗艦店店長

難易度(各英語センテンスに表記されています)
初級 : あいさつなど基本的な言い回し
中級 : よく使うので覚えておきたい言い回し
上級 : さらに突っ込んだ会話ができる言い回し

 

今週の英会話

レイノルズ:Let’s take a break. (初級)  Over coffee, Ken and I can talk about how we could make adjustments so this store would be on the right track.
少し休憩をしましょう。コーヒーを飲みながら、この店を正しいやり方になるよう、 どのような調整をしたかを、ケン(ストーン店長)と私が話しましょう。

山田:That would be great. (初級) 
それはいいですね。

ストーン:We can show you the rest of store after that.
その後で、残りの売場をご案内します。

大森:We are very curious about what Mr. Reynolds said on the way to the store. From what I could understand, you said that your preparation for Wal-Mart’s opening was a failure. Could you explain why?
この店に来る途中でレイノルズさんがおっしゃっていたことが、私たちはとても気 になっていました。私が理解した限りでは、ウォルマートの出店への対策が失敗だ ったとおっしゃいました。それはなぜかをお話ししていただけますか。

レイノルズ:Yes, that’s exactly what we would like to talk about.
それこそが、お話ししたいことです。

ストーン:Let’s go to my office. I’ll make some coffee.
私のオフィスへ行きましょう。私が皆さんにコーヒーを入れましょう。

 

解説

今回のスキットは「休憩しましょう」から始まります。私たちも、レイノ ルズ取締役の提案のとおり、店舗視察を少しお休みしましょう。今回 覚えていただきたいのは、相手に提案したり、誘いかけるLet’s~ の 使い方です。このスキットではLet’sの構文が2つ登場します。併せ て、それに対する答え方も覚えましょう。また、大森氏の質問にある とおり、第4回で、旗艦店へ来る道すが ら、レイノルズ取締役は「彼ら(Wal-Mart)の開店に対抗してどのよ うな準備をし、われわれのすべての努力がどのように失敗したかを お話ししましょう」と意味深な発言としました。今後、これについて話 題が展開します。

 

このセンテンスを覚えよう!

Let’s take a break.:「一休みしましょう」の意。breakは仕事の 合 間 の 小 休 止 の 意 味 で す 。「 一 休 み す る 」 は take a break または have a breakです。さて、Let’sの構文について説明します。Let’s はLet usを略したものです。直訳すると「われわれに~をさせよう」という意味で、「一緒に~をしよう」と提案したり、誘ったりするときに用 います。Let’sの後には動詞の原形を持ってきます。たとえば、「一緒 にゴルフをしましょう」はLet’s play golf.となります。「~をしないで おきましょう」と否定形にする場合、Let’s not~となります。

That would be great.:Let’s~と提案されて、それを受けるとき の言葉です。直訳すると「(そうすれば)きっと素晴らしいでしょう」という意味で、「いいですね」というニュアンスです。great(すばらしい)以外に、niceに置き変えることもできます。もっとくだけた仲であ れば、Sure.やOK.と簡単に答えてもいいでしょう。丁寧に断る場合 には、I’m afraid I have to leave here by 3 pm(. 残念ながら、3 時までにここを出発しなくてはなりません)のように、理由を話して断 ります。

 

KEYWORD 一般的な用語

adjustmentadjustが「調整する」。adjustmentはその名詞で 「調整」です。make adjustmentも「調整する」の意味になります。

track: 道、足跡、進路、軌道のこと。これから転じて、「やり方」「常 道」の意味もあります。on the right trackは「正しい考え方(やり 方)をして」という意味です。逆に間違った考え方(やり方)ならば、 on the wrong trackとなります。このスキットでは、「正しい軌道 に」「正しいやり方に」という意味で用いています。

curious:「知りたがる」「聞きたがる」「見たがる」という好奇心を 表現する形容詞です。よい意味にも悪い意味にも使います。be curious aboutと連語で覚えることをお勧めします。たとえば、We are curious about the story(. われわれはその話に関心がありま す)というように。