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実践!流通英会話16 “Could you explain some more about~” を使いこなしましょう

海外店舗を視察に行っても質問ができない。視察先の担当者とあいさつができずにモジモジしてしまう。そんなアナタに“流通英語”の基本を教えます!第16回は「ショーケース」と呼ぶこの店の目玉売場を舞台に、そのコンセプトを十分に納得するまで質問するやりかたを学んでいきましょう(これまでの全スキットはこちら

Mid adult Hispanic man is employee or produce manager in local grocery store or supermarket. He is assisting senior adult Caucasian male customer with gray hair. Customer is selecting fresh vegetables and produce to purchase. Employee is explaining current sale prices.

今回のシーンと登場人物

やまだスーパーマーケットの山田信彦社長は、ディスカウンターとの競合対策を学ぶために、コーディネーターの大森剛と共に、ダンデライオン・マーケットを訪問した。2人は、レイノルズ取締役と共に旗艦店に到着。ストーン店長の案内で青果売場、鮮魚売場、精肉売場を視察。そして、店の目玉となっているコーナー「The Showcase」の説明を受けている。

 

登場人物
山田信彦 : やまだスーパーマーケット社長
トム・レイノルズ : ダンデライオン・マーケット取締役マーケティング部長
大森剛 : コーディネーター
ケン・ストーン: ダンデライオン・マーケット旗艦店店長

難易度(各英語センテンスに表記されています)
初級 : あいさつなど基本的な言い回し
中級 : よく使うので覚えておきたい言い回し
上級 : さらに突っ込んだ会話ができる言い回し

 

今週の英会話

山田:Could you explain some more about the Showcase? (上級)
「ショーケース」について、もう少し説明していただけますか。

レイノルズ:Here, new or unfamiliar products are presented. As I told you, the purpose of this space is not to give customers menus and recipes. Although we show them how to cook, It is to explain the features of a product.
ここでは、新商品や知られていない商品を紹介します。お話ししたとおり、このスペ ースの目的は、メニューやつくり方をお客さまに提供することではありません。調理 方法を紹介していますが、それは、商品の特徴を説明するためです。

ストーン:That’s why we named it the "Showcase".
ですから、この場所を「ショーケース(展示場)」と名づけたのです。

山田:What kind of products do you introduce? (中級)
どのような種類の商品を紹介するのですか。

ストーン:It varies. We choose new products from various manufacturers, exotic import products, seasonal products, and so on. But we try to focus on products from local farmers and manufacturers.
いろいろです。メーカーの新商品、珍しい輸入商品、季節の商品などを選びます。し かし、私たちが最も注目しているのは、地元の農家やメーカーの商品です。

レイノルズ:We are a local supermarket for local people. And by local people, I mean not only the customers living in this area, but also the local farmers and manufacturers.
当社は、地元の人々のための地元のスーパーマーケットです。地元の人々とは、この地域に住むお客さまだけでなく、地元の農家やメーカーの人々のことも意味しているのです。


解説

視察に行ったときに、説明者の話に出てくるのは、事実だけではあり ません。事実の背景となる考え方についても語られます。事実は理解 しやすいですが、考え方は何度も聞き直さないと、完全に把握するこ とができないことがよくあります。そんなときに役立つのがいろいろ な角度からの質問の投げかけです。山田社長は、今回も深く知るた めの質問を繰り返しています。前回に続き、山田社長の質問文にご 注目ください。とくに、最初の Could you explain some more about~? は、全体像をもう少し、しっかりと把握したい場合に最適 な質問です。ぜひ覚えて、実践で使ってみてください。

 

このセンテンスを覚えよう!

Could you explain some more about~? : 「~についてもう 少し説明していただけますか」。Could you~はすでにご紹介しまし たとおり、相手に依頼する際の丁寧な言い方です。explain aboutは 「~について説明する」です。aboutの後に説明を受けたい事柄を持 ってきます。会話の途中であるならば、Could you explain some more about it?で、十分意味が通じるでしょう。この文章のsomeは 意外に重要です。moreだけですと「もっと説明していただけますか」 ですが、someを付けることで「(ほぼ理解しましたが)もう少しだけ」 というニュアンスになるからです。

What kind of ~? : より詳細について掘り下げたいときによく使わ れる質問文です。スキットでは、What kind of products do you introduce? 「どのような種類の商品を紹介していますか」でした。こ の文章のproductsのところに別の名詞を持ってきて、do youの後 の動詞を変えることでいろいろな質問ができます。What kind of convenience products do you focus on the most? 「どんな種 類の簡便商品に最も力を入れていますか」となります。

 

KEYWORD 一般的な用語

present : presentというと贈り物を思い浮かべます。そうです。何かを相手に差し出すことがpresentです。ですので、動詞でも、「贈る」のほか、「提出する」「紹介する」「披露する」「公開する」などがあります。これら動詞の名詞形presentationを「プレゼン」と略して日本でも使いますので、こちらからイメージしていただければ意味をくみやすいと思います。


feature : 名詞では「要点」「特徴」、動詞では「特徴づける」「特集を組む」などの意。よく日本でも「フィーチャーする」と使いますね。視察のときにこの言葉を知っていると、特徴を聞き出すのに大変便利です。


exotic : 「外国の」「異国の」「珍しい」という意味です。日本で「エキゾチック」というと「異国情緒あふれる」など情緒的な意味に使われることがほとんどですが、もっと単純に「外国の」「外国産の」というときにも使います。


seasonal : 「ある季節に限った」「ある季節特有の」という意味。