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【米ウォルマート】従業員の学位取得を援助、自己負担は1日1ドル

 米ウォルマートは5月30日、従業員の学位取得を援助する制度を始めたことを明らかにした。本人負担は1日1ドルで、学費や教科書代などはウォルマートが補助する。

 社会人向け教育サービス事業のギルド・エデュケーション(コロラド州デンバー)と組んで、この制度をスタートさせた。ウォルマートの従業員は、フロリダ大学、ブランドマン大学(カリフォルニア州)、ベルビュー大学(ネブラスカ州)のいずれかの大学で、経営学やサプライチェーンマネジメントなどの学位を取得できる。

 授業は主にインターネットを通じた通信教育で行われ、働きながら講義を受けることができる。全米各地にある従業員用研修施設「ウォルマート・ユニバーシティ」を受講施設として提供する。

 入学手続きや授業の選択などについては、ギルド・エデュケーションがアドバイスする。

 ウォルマートは2月から従業員の最低時給を10ドルから11ドルに引き上げるなど、従業員の待遇改善や人材開発への投資を増やしている。

 また、大手ホームセンターのロウズや外食チェーン大手タコベルもギルド・エデュケーションと提携して、従業員の学位取得を支援する制度を始めている。