ハンズマン(宮崎県)が8月9日に発表した2024年6月期決算(非連結2023年7月1日~2024年6月30日)は、売上高が前期比10.6%増の341億2,100万円、営業利益が43.8%減の8億6,900万円、経常利益が38.1%減の10億9,200万円、当期純利益は34.2%減の7億8,900万円で着地した。
当事業年度は、昨年10月に松原店(大阪府)を新規出店。「お客様の声をもとにした28万品目の品揃え」や「楽しく見やすい売場」などが関西地区を中心に多くのメディアやSNSで紹介されたことで認知度が高まり、オープン後の売上は順調に推移。一方、九州地区の既存店については、物価高による買い控えの影響を受けたことに加え、円安やコスト高を背景に廃番商品が増加。一部の商品群では欠品による機会損失が発生するなど、厳しい状況が続いた。
当事業年度の既存店売上高は前期比0.8%減と伸び悩んだが、全店ベースでの来店客数は7.3%増、客単価は3.1%増と好調に推移し、2ケタ増収につながった。
一方、利益については、原材料価格の高止まりや円安の影響で仕入価格が上昇。売上総利益率が前期比0.6ポイント低下の31.8%となったことに加え、松原店オープンに伴う費用や人件費増加などによって販管費が17.8%増となり、大きく営業利益を圧迫した。
なお、2025年6月期の業績については、売上高で5.2%増の358億8,000万円、営業利益で49.5%増の13億円、経常利益で43.3%増の15億6,500万円を予想し、大幅な回復を見込んでいる。