【ニューヨーク時事】小売り世界最大手の米ウォルマートが16日発表した2024年2~4月期(第1四半期)決算は前年同期比で増収増益だった。本業のもうけを示す営業利益は9.6%増。純利益は、保有株式などの価値の変動を背景に3倍超となった。売上高や調整後の1株当たり利益は市場予想を上回った。
通販事業が21%増で、店舗での受け取り、宅配ともに人気だった。以前と比べ高所得者層の顧客を獲得していることも売り上げに貢献した。最近力を入れている広告事業は26%増だった。
25年1月期通期の業績見通しについて、売上高を従来は「3.0~4.0%増」と予想していたが、「予想の上限かやや上回る」と上方修正した。営業利益や調整後1株利益の見通しも同様に引き上げた。
◇ウォルマート(WMT)決算の概要
2~4月期 前年同期
売上高 161,508 152,301
純利益 5,104 1,673
1株利益 0.60 0.49
(注)売上高と純利益の単位は100万ドル、1株利益は調整後、ドル