日本百貨店協会が23日発表した4月の全国百貨店売上高は総額4088億円だった。既存店ベースで前年同月比8.6%増と14カ月連続のプラス。インバウンド(訪日外国人旅行者)の免税購買客数は約22万人で、コロナ禍以降、初めて20万人を超えた。国内客は大型連休の旅行需要からスーツケースなどが売れた。
免税売上高は3.1倍で、高級ブランド品や化粧品が人気だった。台湾や韓国からの来店客が中心だが、同協会は「中国本土からの来店が戻ってきたら、その分は間違いなく伸びしろになる」と期待する。
国内客は、トラベルバッグやスニーカーも好調だったほか、手土産の菓子や総菜も売れた。「脱マスク」で口紅や日焼け止め下地の販売も伸びた。
◇4月の全国百貨店売上高(日本百貨店協会、5月23日発表)
売上高総額 4088億0246万6000円
前年同月比 8.6%増(店舗調整後、14カ月連続プラス)
調査対象百貨店 70社181店舗