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ローソン、前期の営業利益は16.9%増の550億円 国内コンビニ事業好調

ローソンの外観
2023年2月期の連結決算は、売上高に当たる営業総収入が前期比41.6%増の9886億円、営業利益が16.9%増の550億円、純利益が37.9%増の246億円だった。

 ローソンが発表した2023年2月期の連結決算は、売上高に当たる営業総収入が前期比41.6%増の9886億円、営業利益が16.9%増の550億円、純利益が37.9%増の246億円だった。

 新型コロナウイルス感染症の影響低下で外出機会が増え、国内コンビニエンスストア事業が好調に推移。映画館などのエンタテインメント事業も大幅な増益となり、中国を中心とする海外事業の赤字を補った。

 国内コンビニ事業の営業総収入は62.8%増の6913億円、セグメント利益は37.3%増の390億円だった。既存店売上高は3.6%増で、計画を0.6ポイント上回った。粗利益率も0.3ポイント改善して31.0%となり、大幅に増加した光熱費を吸収した。

 成城石井事業は、コロナ禍での内食需要の反動が出て、営業総収入は1095億円と0.8%の微増、セグメント利益は0.5%減の111億円となった。エンタメ事業は映画館のユナイテッド・シネマやチケット販売事業が好調で、営業総収入が14.6%増の721億円、セグメント利益は74.2%増の39億円だった。金融関連事業も増収増益だった。

 一方、海外事業は店舗数の大半が集中する中国が、新型コロナによるロックダウン(都市封鎖)や行動制限の影響を受けて苦戦。店舗数の増加で営業総収入は15.1%増の921億円となったものの、セグメント損益は30億円の赤字(前期は23億円の黒字)だった。

 ローソンは23年2月期の有価証券報告書から国際会計基準(IFRS)を任意適用することにしており、24年2月期の連結業績予想は国際会計基準に基づいて、純利益予想のみを公表した。今期の純利益は290億円を見込む。純利益以外の業績予想については、5月25日に提出予定の国際会計基準の決算短信で公表する予定だ。