東京商工リサーチが13日発表した調査によると、忘年会や新年会を開催しないと回答した企業は全体の71.1%に上った。新型コロナウイルス感染拡大「第8波」への懸念が強まる中、宴会に対する警戒感が示された形だ。都道府県別では、静岡が85.0%で最も高かった。
開催しないとした企業は、昨年12月時点(79.4%)に比べて低下したものの、今年10月の調査からは9.7ポイント上昇。飲食店への逆風も続きそうだ。
静岡に次いで高知、山口、滋賀、青森の順に開催しない割合が高かった。一方、沖縄は50.8%と最低で、石川や福井、長野なども低かった。東京は69.0%だった。
商工リサーチの担当者は「昨年よりコロナに対する緊張感は和らいでいるが、足元では第8波の本格化を受けて、宴会に消極的な姿勢が広がっている」と指摘した。調査は1~8日にインターネット上で行い、4766社が回答した。