[5日 ロイター] – 米アップルは5日、小売部門トップのアンジェラ・アーレンツ氏が4月で退任すると発表した。理由は明らかにしていない。
後任には人事部門トップのディアドラ・オブライエン氏を充て、小売・人事担当シニアバイスプレジデントとする。
アーレンツ氏は英高級ブランド「バーバリー」の最高経営責任者(CEO)から2014年に現職に就いていた。
在職中には、高級ブランドとしてのアップルの魅力を強調する戦略の下、直営店の改装や高級地区への出店に取り組んだ。
テクニカルサービスを提供する「ジーニアスバー」をより気軽なサービスセンターに置き換えるなど、異論を呼ぶ戦略も打ち出した。また、アップル直営店で扱う外部業者のアクセサリーを減らした。
5年の在職中の店舗数の伸びは、14年の437店から現在の約500店と小幅にとどまったが、古い店舗の多くで改装を進めた。
アップルは昨年10─12月のiPhone売上高が初めて減少。1─3月の売上高見通しもレンジの上限が市場の予想平均付近にとどまった。