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【米クローガー】18年1月期は39.9%の営業減益、Eコマース売上高は90%増

 米スーパーマーケット(SM)最大手のクローガーが発表した2018年1月期の営業利益は、前期比39.9%減の20億8500万ドル(約2230億円)だった。ウォルマートやアマゾン・ドット・コム、小型食品ディスカウントストア(DS)のアルディなどとの価格競争に対抗するため値下げを強化したことで、売上総利益率が悪化した。また、Eコマースなどデジタル関連の投資負担、従業員の待遇改善などで経費率が悪化した。売上総利益率は0.4ポイント低下の22.0%、販売管理費率は1.0%上昇して17.6%となった。

 

 値下げやデジタル関連投資の効果で売り上げは上昇傾向にあり、売上高は6.3%増の1226億6200万ドル(約13兆1248億円)、既存店売上高は0.7%増だった。

 

 インターネットで注文した商品を店頭で受け取る「クリックリスト」の対応店舗は1000店舗に広がり、Eコマースの売上高は90%増えた。来店客が商品バーコードを自分で読み取る「スキャン、バッグ、ゴー(Scan,Bag,Go)」と呼ばれるシステムの導入を2018年中に400店舗に広げるなど、引き続きデジタル関連投資を強化する。

 

 同社は、約760店舗を展開するコンビニエンスストア事業を19年1月期第1四半期(18年2~4月)中に英EGグループに21億5000万ドルで売却する予定。経営資源をSM事業に集中し、ウォルマートやアマゾンに対抗する。