米穀安定供給確保支援機構が発表した「米の消費動向調査」によると、2016年度の１人当たりの月間コメ消費量は4663グラムで、前年度比6.3％増だった。11年度の調査開始以来、前年度に比べて増加したのは初めて。
内訳は家庭内の消費量が3212グラム（6.1％増）、中食が852グラム（7.4％増）、外食が599グラム（5.6％増）だった。家庭内の消費が増えたのは、節約志向で内食の機会が増えたものと考えられる。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで買った弁当やおにぎり、総菜など食べる中食は市場拡大傾向が続いており、コメの消費拡大につながっている。
コメの購入チャネルとしては、スーパーマーケットが最も多く、49.7％と全体の半数を占めた。次いで、「家族・知人などから無償で入手」（17.2％）、「インターネットショップ」（9.6％）、「生協（店舗、共同購入を含む）」（8.1％）の順だった。
購入時に重視する点としては、「価格」（73.9％）が最も多く、「品種」（59.5％）、「産地」（58.3％）と続いた。
調査は全国約2000世帯を対象に、インターネットを利用して毎月実施している。