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【呉服小売市場】リーマンショック前に比べて3割強の減少

 矢野経済研究所の調べによると2016年の呉服小売市場の規模は前年比0.7%減の2785億円だった。リーマンショックが起こった2008年には4065億円だった市場規模は、翌年15.9%減の3420億円に急減、14年には3000億円割れとなるなど需要の減少が続く。

 

 08年に比べると16年の市場規模は3割強も縮小したが、同研究所では17年も0.9%減と前年割れが続くと予測する。

 

 16年はセミフォーマル着物やカジュアル着物など低価格品を中心とした新業態を積極展開する動きが見られたが、フォーマル着物の需要減少を補えなかった。一方、通信販売やリサイクル販売は好調で、外国人観光客によるレンタル需要も拡大した。