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【日立物流】 佐川急便グループと資本業務提携、経営統合を視野

 物流大手の日立物流(東京都江東区)とSGホールディングス(SGHD、京都市)および傘下の佐川急便(同)は3月30日、資本業務提携を結んだ。

 

 相互に株式を持ち合い関係を強化、近い将来の経営統合を視野に入れる。日立物流は大手小売業の物流センターの運営を受託するなど企業間物流に強く、SGHDはローソンと提携してコンビニを起点とした宅配業務を始めるなど小口配送に強みを持つ。

 

 連結売上高は2015年3月期で日立物流が6785億円(売上収益ベース)、SGHDが8574億円(営業収益ベース)で、単純合計すれば約1兆5000億円となり、物流業界では日本通運に次ぐ第2位グループとなる。

 

 SGHDは日立物流の発行済み株式の29.0%を親会社の日立製作所から約875億円で買い取り、第2位株主となる。これにより、日立製作所の株式保有比率は約30%に下がり、日立物流は連結対象から外れる。一方、日立物流はSGHDから佐川急便の株式の20.0%を約663億円で取得する。手続きは5月19日から20日かけて完了する予定。