三越伊勢丹ホールディングスの2016年3月期の連結営業利益は前期比11.8%増の370億円となりそうだ。従来予想を20億円上回る。インバウンド(訪日外国人)効果などで東京都心の基幹3店舗を中心に売上げが好調なため。連結売上高は従来予想を100億円上回り、前期比3.0%増の1兆3100億円となる見通し。
同社が発表した15年4~9月期の連結業績は、売上高が前年同期比5.5%増の6138億円、営業利益は48.6%増の144億円だった。基幹3店舗の売上高は、伊勢丹新宿本店が10.0%増1275億円、三越日本橋本店が4.3%増の794億円、三越銀座店が26.4%増の409億円となり、百貨店事業の営業利益は2.2倍の89億円に増えた。
一方、高級食品スーパー「クイーンズ伊勢丹」を運営する三越伊勢丹フードサービスを含む小売・専門店事業は売上高が4.2%減の270億円、営業損益が7億円の赤字(前年同期は5億円の赤字)と全体の足を引っ張った。