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H2O、4〜6月期は30%の増収 百貨店の回復と関西スーパー連結効果で

 エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)の2022年4〜6月期の連結業績は、売上高が前年同期比30.7%増の1493億円となった。新型コロナウイルス感染症の影響が緩和され、百貨店事業の売上高が回復したことに加え、関西スーパーマーケットの新規連結効果が出た。

 セグメント別の売上高(総額売上高ベース)は百貨店事業が62.9%増の1086億円、食品スーパーを含む食品事業が38.1%増の1013億円だった。

 食品事業のうち食品スーパーは、内食需要の沈静化で既存店が減収となり、営業利益は5億円と前年同期に比べて8億円の減益だった。既存店売上高はイズミヤが5.6%減、阪急オアシスが10.0%減、関西スーパーが3.7%減と苦戦した。

 百貨店事業が30億円の増益となったことから、会社全体の営業利益は6億円と前年同期の20億円の赤字から黒字転換した。

 23年3月期通期の連結業績は従来予想を据え置いた。売上高は前期比27.3%増の6600億円、営業利益は10.8倍の80億円、純利益は19.0%減の80億円を見込む。なお、当期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、同基準を適用しなかった場合の売上高は26.9%増の1兆円となる。