三越伊勢丹ホールディングスが発表した2015年4~6月期の連結業績は、売上高が前年同期比8.9%増の3099億円、営業利益が82.8%増の115億円だった。
主力の百貨店事業の売上高が10.1%増の2864億円、営業利益が約2.7倍の79億円と好調だった。特に訪日外国人客の多い伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店の基幹3店舗の売上高が15.6%増と好調で全体をけん引した。
「エムアイカード」の会員増でクレジット・金融・友の会事業も営業利益が4.2%増の23億円に伸びた。
一方、食品スーパーなどを展開する小売・専門店事業は基幹店舗となる「クイーンズ伊勢丹笹塚店」を5月に開業するなどしたが、売上高は4.8%減の132億円、営業損益は3億円の赤字と低迷した。
4~6月期で第2四半期累計(4~9月)の営業利益予想である100億円を上回ったが、通期の業績予想は据え置いた。16年2月期の連結業績は、売上高が2.2%増の1兆3000億円、営業利益は5.8%増の350億円を見込んでいる。