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【米CVSヘルス】 薬剤給付管理会社を127億ドルで買収

 米ドラッグストア大手のCVSヘルス(旧CVSケアマーク)は5月21日、薬剤給付管理(PBM)大手の米オムニケアを買収すると発表した。約23億ドルの負債を含めた買収総額は約127億円(約1兆5240億円、1ドル=120円換算)で、年内に買収手続きを終える予定。

 

 CVSヘルスケアは約7800店舗のドラッグストアを展開、同業界ではウォルグリーンと並ぶ2大企業だが、2007年にはPBM大手のケアマークを買収しており、PBMとしても全米2位の規模を誇る。

 

 CVSヘルスケアがPBMとして大手企業などを顧客として多く抱えるのに対して、オムニケアは高齢者向けの介護福祉施設などに強く、補完性がある。また、オムニケアはがん向けなど高価なスペシャルティドラッグを多く扱っており、高い成長性が期待されている。

 

 CVSとオムニケアの統合により、医薬品メーカーとの仕入れ価格やリベートの交渉においてバイイングパワーが高まるものと見込まれる。