総務省が発表した9月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり27万5226円で、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同月比5.6%の減少だった。8月の4.7%減より下げ幅が広がり、6ヵ月連続でのマイナスとなった。
主要項目別では「食料」が2.9%減で6ヵ月連続の減少、増税前の駆け込み需要の反動が続く「家具・家事用品」は11.9%減と2ケタのマイナス、「被服及び履物」も2.7%減だった。
勤労者(サラリーマン)世帯の実収入は6.0%減の42万1809円で12ヵ月連続のマイナスだった。
一方で、9月の消費者物価指数は変動が大きい生鮮食品を除く総合指数(2010年=100)が103.5となり、前年同月から3.0%上昇した。物価の上昇は16ヵ月連続。
実収入のマイナスと物価の上昇が続く中、消費者の財布のひもは当面緩みそうにない。