日本マクドナルドは10月3日、牛肉や鶏肉、魚肉、レタスなどの野菜など主要原材料の仕入れ先約30社を対象に抜き打ち検査を実施すると発表した。7月に同社に鶏肉を納入していた中国の取引先が、期限切れの肉を使っていた問題が報道されて以来、同社では既存店の客足が大幅に落ち込んでおり、品質管理を強化することで信頼の回復を図る。
海外を含む約30社の工場に日本マクドナルドの品質保証担当者が抜き打ちの工場査察を年1回実施する。また、従来から行っていた第三者機関による定期監査を予告監査から抜き打ちに切り替える。両方を合わせて最低でも年2回の打ち検査を行う。
また、仕入れ先に対しては使用する原材料について監査の実施を求め、結果についてレポートの提出を義務づける。
そのほか、仕入れ先の品質管理責任者や部門長を集めて情報を共有する「食の安全サミット」を年1回開催、日本マクドナルドからはサラ・カサノバ社長兼最高経営責任者(CEO)などが参加する。