パルシステム生活協同組合連合会(東京都新宿区)は九州の産地から関西・関東への青果物のトラック輸送について、らでぃっしゅぼーや(同)、生活クラブ生協(生活クラブ連合会、同)、大地を守る会(千葉市)の3団体と共同物流体制を構築、11月1日から運用を始める。
燃料コストの増加やドライバー不足などを背景として物流費が上昇しており、出荷ロットの小さい生産者や過疎地にある出荷団体などでは、運送会社から一方的な契約解除通知、契約料金の大幅な値上げ要請を受ける事態が生じている。
このため、食品宅配を手がけるパルシステムなど4団体は、産地での集荷と関西・関東までの納品物流を丸善運輸グループ(福岡県久留米市)に一本化、契約農家から安定的に青果物を調達できる体制を築く。
すでに年間約2万トン分の契約が丸善運輸グループとの間で確定しているが、今後は九州の出荷団体に広く参加を呼びかけ、共同物流を拡大させていく方針だ。