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【アクリフーズ】 冷凍食品への農薬混入問題で小売業PBも影響

 食品大手のマルハニチロホールディングスの子会社、アクリフーズは昨年12月29日、群馬工場で生産した冷凍食品の一部から農薬「マラチオン」が検出されたため、同工場で生産した全商品を自主回収すると発表した。

 

 農薬が検出されたのはミックスピザやクリームコロッケなど4品だが、同工場で生産した冷凍食品計90品目(家庭用44品目・業務用46品目)をすべて回収する。

 

 この問題では、マラチオンが混入していたとみられる商品を食べた後、下痢や嘔吐などの症状があったことを訴える人が各地で相次いでおり、アクリフーズでは全従業員から聞き取り調査を行うなどして原因の究明を急いでいる。

 

 また、対象商品には大手小売業のプライベートブランドが多数含まれており、各社は商品を売り場から撤去すると共に消費者に注意を呼びかけるなど対応に追われている。

 

 アクリフーズが公表した回収商品一覧によると、イオングループの「トップバリュ」、セブン&アイ・グループの「セブンプレミアム」、ユニー・イズミヤ・フジの「スタイルワン」、西友の「みなさまのお墨付き」と「グレートバリュー」、ダイエーの「おいしく食べたい」、バローの「Vセレクト」、日本生活協同組合連合会の「CO・OP」などが含まれている。

 

 これらのPBのうち、「セブンプレミアム」「CO・OP」などは製造者名としてアクリフーズ群馬工場の名前が記載されているが、「トップバリュ」や「みなさまのお墨付き」などは記載がない。