外食大手のゼンショーホールディングスは12月20日、子会社で食品スーパーを展開するマルヤ(埼玉県春日部市)を株式交換で完全子会社化すると発表した。
ゼンショーは2012年11月にマルヤを買収、現在、約78.6%の株式を保有しているが、来年3月26日付でマルヤ株1株について200円の金銭を割り当て、完全子会社化する。これにより東証2部上場のマルヤは上場廃止となる。
ゼンショーは社長以下の役員を送り込むなどしてマルヤの経営建て直しを図っているが、2014年3月期も14億円の営業赤字を見込んでおり、業績が上向く気配はない。
一方で、11月にはマルヤを通じて栃木県南部で「ヤマグチスーパー」8店舗を運営する山口本店(足利市)から食品スーパー事業を取得するなど食品スーパー事業を拡大しており、ゼンショーにとってマルヤの本格再建が急務となっている。