吉野家ホールディングスは10月4日、2014年2月期通期の連結業績予想を下方修正した。従来予想では30億円としていた営業利益は16億円となる見通しで、増益予想から一転、前期比14.8%の減益となりそう。
4月に牛丼並盛りを100円値下げしたものの、思ったほど売上げが伸びず、一方で、円安進行などにより牛肉をはじめとした食材価格が高止まりして原価率が上昇した。また、光熱費の増加も利益を圧迫した。
4月からプラスに転じていた既存店売上高も9月は前年同月比1.7%減と6ヵ月ぶりのマイナスとなった。客数は7.3%増えたが、客単価が8.4%減と落ち込んだ。
同時に発表した14年2月期上半期(13年3~8月)の連結業績は、売上高が前年同期比6.9%増の867億円、営業利益が52.0%減の7億円だった。売上高は10億円、営業利益は4億円近く、それぞれ従来予想を下回った。