ドラッグストア大手のココカラファインは5月7日、2人の副社長の石橋一郎氏(54歳)と上田清氏(64歳)の代表権をはずし、代表取締役を塚本厚志社長(49歳)のみとする人事案を発表した。6月27日の株式総会後に正式に発令する。
石橋氏は傘下の事業会社のライフォート出身で商品本部長を務め、上田氏はセガミメディクスの出身で財務・経理を担当している。一方、塚本社長はセイジョーの出身だ。
セガミメディクス創業家でココカラファインの取締役最高顧問を務める瀬上修氏が株主総会後に取締役を退任することもあり、塚本社長への権限集中が鮮明になる。
ココカラファインは2010年10月にライフォートとジップドラッグを傘下に持つアライドハーツ・ホールディングスを経営統合することで現在の体制となったが、同社では「経営統合以降、新会社の基盤整備がスムーズに進み、今後、経営の意思決定をより迅速に進めるために代表権を一本化する」としている。
なお、同社が同日発表した2012年3月期の連結業績は、売上高が前期比25.4%増の3219億円、営業利益が34.6%増の85億円だった。期間中に59店舗を新設する一方、36店舗を閉鎖(平成23 年10 月1日付で株式会社ライフォートより株式会社セイジョーへ譲渡した6店舗を含む)、グループの期末店舗数は1130店舗となった。